シャドウバースの新たな概念「メスガキ」について
こんにちは、おじさんです。
今回は、先日ごく一部のシャドウバース界隈において提唱され始めたばかりの新たな概念「メスガキ」についてご紹介します。
そもそも「メスガキ」って何?
まずは「メスガキ」がどういった概念なのかを説明します。もちろん、世間一般で言うメスガキとは意味が異なります。
「メスガキ」とは、狭義では「特定のフォロワーの場を離れた数、及びプレイ数等を参照するタイプのアグロデッキ」、広義では「何らかのカウントを稼ぎ、参照するタイプのアグロデッキ」を指します。つまりデッキタイプの一種であり、アグロの下位分類となる概念です。
現在ローテーション環境に存在するデッキでは、例えば【武装ドラゴン】は狭義のメスガキに、【狂乱ヴァンプ】は広義のメスガキに分類されますね。
「メスガキ」の起源
これだけでは全く意味が分からない、という方も多いことと思います。そこで、「メスガキ」という概念の起源についても併せて説明していきます。
ざっくり言うと、TVアニメ『シャドウバースF』において、「狭義のメスガキ」タイプのデッキを使ったキャラが2人ともメスガキだったことに起因しています。
このヒナ・シンクレアというキャラは、専用アミュレットから間断無く供給される1/1トークンをメインに顔を詰めつつ、トークンの破壊数に応じて強化されるエースでフィニッシュを狙う、狭義のメスガキに該当するデッキを使っています。
こちらのキャラは、メスガキの片割れこと乙坂シオンです。イラスト違いの《マジカルストラテジー》に描かれているので、ご存知の方も多いとは思いますが、彼女は作中で【チェスウィッチ】を使用しています。
詳細は割愛しますが、アニメ版の【チェスウィッチ】はアプリ版に比べ大幅にアグロに寄っているデッキタイプであり、こちらもまた狭義のメスガキに該当しています。
『シャドウバースF』において狭義のメスガキに該当するデッキを使用しているのはこちらの2名のみであり、そのままそれらのデッキタイプが「メスガキ」の名を冠するに至ったわけですね。
環境におけるメスガキデッキ
さて、ここまで読んでくださった方は、「メスガキ」という新たな概念を何となく理解出来てきたことでしょう。
ここからは、これまでの環境で活躍したデッキの中から、メスガキに該当するデッキや、逆にメスガキではないデッキの一部を紹介していきます。
「狭義のメスガキ」タイプ
そもそもメスガキって何?の項でも紹介しましたが、武装ドラゴンは狭義のメスガキに該当するデッキです。
序盤から横に並べて顔を詰め、中盤以降はカウントの達成で3点バーンを付与された小型やフィニッシャーである《レーヴァテインドラゴン・ブラストモード》を絡めた特大ダメージで残った体力を削り切る流れは、まさに狭義のメスガキの体現者と言えます。
余談ですが、「場を離れた武装フォロワーの数」参照はアプリ版に輸入されるに辺り追加された制約です。「武装ってアニメ主人公のテーマだよな?メスガキしか使ってないって前提崩れてるじゃん」とお思いの方もいるかもしれませんが、アニメにおける【武装ドラゴン】はメスガキに該当しないデッキなのです。
【セッカエルフ】(DOVローテ 他)
初登場以降、様々な環境で活躍を見せた【セッカエルフ】。このデッキも狭義のメスガキに該当します。
バウンスや《瘴気の妖精姫・アリア》のリーダー付与能力などを活用してエルフ・フォロワーが場を離れた数(通称セッカカウント)を稼ぎつつ、《宿命の狐火・セッカ》でのフィニッシュに繋げるデッキです。
セッカカウントが特定のカード参照ではない点、一概にアグロと分類出来るデッキではない点などから判断に困りましたが、
- 上述したアリアがフェアリー及びウィスプ参照で、なおかつ(特に初期は)セッカ以上に重要なカードであるとの向きも見られた点
- 《閃光のエルフ・アルバータ》や《妖花の捕食者》を絡めた強烈なアグロプランを有していた点
- セッカちゃんがちんこに弱そうなエッチなロリな点
等の点を鑑みて、「【セッカエルフ】は狭義のメスガキに該当する」と判断致しました。
「広義のメスガキ」タイプ
【狂乱ヴァンプ】
ローテ・アンリミ問わず様々な環境で活躍してきた、広義のメスガキタイプの代表格とも言えるデッキです。
時代によって動きは色々変わりますが、特に有名なのは《フラウロス》や《煉獄のダークナイト》の直接召喚によって凶悪な盤面を形成し、狂乱後に疾走を得る各種フォロワー等で押し切る動きでしょう。現在のローテーション環境においても《虚飾の炎熱》という形で受け継がれていますね。
この他にも【連携ロイヤル】や【秘術ウィッチ】、【ラストワードネクロ】など、広義のメスガキに分類されうるデッキは数多く存在します。しかし、正直どれも分類理由は見たまんま分かるし、全部同じ説明になりかねないので、解説を割愛させていただきます。
メスガキっぽいけど違うデッキ
- デッキを回す過程で特定のカードの破壊数を大きく稼ぐが、そのカウントそのものが重要視されないデッキ(例:RGW以降の【人形ネメシス】)
- 特定のカードのプレイ数や破壊数を稼ぐことそのものを主目的としているが、デッキそのものがアグロとはかけ離れているデッキ(例:【自然ドラゴン】、【豪風リノエルフ】)
というわけで、これまでのメスガキデッキ及び非メスガキデッキについて解説させていただきました。
最後に
過去の環境デッキという具体例も交えて説明したことで、「メスガキ」という概念への理解が深まったことと思います。
まだ生まれたばかりの概念ではありますが、積極的に使ってもらえると嬉しいです。
それでは。
おまけ 他TCGにおけるメスガキデッキ
零龍速攻(デュエル・マスターズ 2019年末〜2020年夏)
4つあるカウントを達成するとなんか意味不明な最強生物が出てくるからそれを最速で出して殴ろう、ってデッキです。
シャドバで例えると、出た時相手の盤面全部飛ばせて、ほぼ全ての除去を受け付けず、殴ったら相手の体力が1になる疾走持ちみたいな感じですね。最速2ターンで出ます。
メスガキですね